三度目の、車検(下)


 夏の間に傷んだ舗装が、この辺ではまだ補修されておらず轍掘れが異常に激しい。
 朝から降り続く雨が溜り、ちょっとした川のようになっているのが暗い中にも判然としている。減速せずに突っ込んだ和立の車は水の上で滑走しかけ、スピードメーター内のスタビリティー・プログラムの警告灯が一瞬点滅した。車の挙動は安定しているが、水飛沫がタイヤハウス内で暴れる。

 「自分に厳しくなきゃって、お店と聡を私一人で護り抜いていかなきゃって、、、いつも自分に言い聞かせていたから、、、どうしてもあなたに甘えることができなかったの。きっと、、、ずるい人間だと腹を立てていらしたでしょう」
 
「それは違うよ」と和立は短く否定した。
 「僕には、、、、どう逆立ちしても真似できないけど、ご主人が見せてくれたような、そんな愛情表現もあったんだなってね。。。。勉強になったと、思っているんですよ。それにね、遠慮と言うか思いやりと言うか、当たり前の気持ちを見失っていたから、あんな結果になったんです。さっきも言ったけど、あの選択でよかったんだと思いますよ」
 
皮肉でも自虐でもなく、今の和立は心から納得して言った。


 「ただ、、、、わたしが心の支えにしていたものって、一体何だったんでしょうね。そばにいてくれていたあなたを遠ざけてまで、あの人に何を期待していたんでしょうね」
 
貴子の声が力無く沈み、快活さを失ったことに和立は悲しくなった。
 「何か、、、、ご主人に何か、あったんですか?」

 不意に先行車のブレーキランプが目に入り、咄嗟にブレーキを踏む。
 相変わらず路面は不安定で、ABSが余り感触の良くない刺激をブレーキペダルに返してくる。スピードメーター内の警告灯が再び光った。渋滞の最後尾らしい。
 ハザード・ランプを数秒点滅させ、和立の車は静かに停止した。

 一時の沈黙を置いて、貴子が応えた。
 
「私の方こそ、身近にいたはずの人のことを、、、、何一つ、分かっていなかったみたい」
「何か、、、。新しいことでも、、、居場所とか、、、判ったんですか?」

車が停止したことで更に力を得た沈黙が、和立の心を押し潰しかけた。
 「結局、主人にとって私たちは道具でしかなかったんです、、、、、」
 貴子は窓を向いたまま、俯いた。そして、静かに語り始めた。




 失踪、国外逃亡、そして巨額の小切手。夫の不可解な行動の原因を突き止めようと、貴子は仕事の合間や店休日に、実家に保存されている父の会社に関する記録を手当たり次第に読み漁った。
 
 経理資料を調べていた貴子は、既に終了したと思っていた清算業務に未了部分があることに気がついた。
 手付金や保証金の名目で預っていた現金が、取引先数社に返還されていないのだ。少ないところで数百万円、多いところで千数百万円もの未返済金がそのままになっている。しかし、どの会社からも返還を要求された記録が無い。清算業務を手伝った弁護士に尋ねると、全ての会社がペーパーカンパニーで連絡が取れない状態だという。
 貴子の夫が直接交渉をしていたようだし、その時は現金も十分残されていたから自分は与り知らない、と弁護士は迷惑そうに言葉を濁した。

貴子の夫は、その金を持ち出したのだ。


 次いで、仕入伝票に不審を抱いた。
 一つ数百万から一千万近くもするドアや門扉、アンティーク家具、シャンデリアといった仕入が時折混じっている。小さいとはいえ貿易会社だからそういった品物を全く扱わないわけではないが、如何せん単価が大きすぎる。他にも、オークションハウスで落札したことになっているテディーベアやアンティーク玩具などが見つかった。
 貴子の知る限り、そういった超がつく高級品を捌くルートを持たないはずであったが、案の定顧客のオーダーによるもの、それも発注元は全て先のペーパーカンパニーだった。更に不思議だったのは発注元が異なるのに、納品先が全て同じ住所になっている。貴子はその住所を訪ねてみた。

工業団地内にあるその住所は実在したが、既に草生す更地になっていた。
 
隣地の鉄工所の社長に、この場所に何があったか聞いてみると、何年か前まで貸倉庫があったが火災に遭って焼失してしまったという。火の気がないことから放火が原因とされたが、地主も借主も保険を十分にかけていたため逆に焼け太りしたらしい、と社長は付け加えた。
 傾きかけた陽光が、更地に群生するセイタカアワダチソウの黄色い花を一層鮮やかにする。一見長閑な午後の景色の中、貴子は胸の中でどす黒い結論を導き出しつつあった。


 貴子の夫はマネーロンダリング(資金洗浄)の片棒を担がされていたのだ。
 
 資金の出所が脱税なのか薬物や武器の売上なのか。何れにしても表に出せない多額の資金を持つ者が、貴子の夫を通じて商品を注文し代金を支払う。然程価値のない物品をさも高価な品物であるかのように装い、水増しした代金を海外に送金していたのだ。
 この先は推測でしかないが、貴子の夫を通じてロンダリングされた資金は、何らかの形で国内に還流させるかタックスヘイブンに設立した幽霊会社にでも溜め込まれ、また輸入された「超高級品」は、証拠隠滅と保険金詐取を同時に目論み放火されてしまったのだろう。話に聞く貸倉庫はどう考えてもデリケートなアンティーク家具や調度品を保管できるような代物ではなく、埃と雨漏りが酷い老朽化した上屋だったようだし、火災発生は貴子の夫の失踪とほぼ時を同じくしていた。或いは、夫自身が放火したのではあるまいか。

 貴子の夫が単独で不正を行っていたとしても、それなりの金額の取引を社長である父親が知らないはずが無い。知っていながら黙認していたということなのか、それともずっと以前から父親自身が手を染めていて、親族となった貴子の夫へ引継がれたのだろうか。

 もしかしたら、、、、父親の死も、この得体の知れない暗闇が関わっていたのかもしれない。貴子の父親は深夜に執務中、会社の社長室で急死した。心臓発作ということで特に不審な点も無く、遺体は既に遺族となってしまった母親と貴子の許に、型通りの検死を経てすぐに帰ってきた。

 当日は親族を含め数人が会社内におり、第一発見者も親族だったため警察も事件性を疑うことはなかったが、暗闇の世界の人間が、口封じの為に刺客を送りこんでいたのだとしたら。。。。
 
そして第一発見者となった親族とは、一緒に残業をしていた貴子の夫だった。
 「まさか、、、あの人が、、、」どす黒い妄想が、貴子の中で抑え難い暴走を始めていた。

 厳格さと優しさを併せ持っていた父と、短い期間とはいえ生活を共にした夫の後暗い部分を垣間見、貴子は何とか自分を誤魔化すことのできる理由を見つけて納得しようとするのだが、いくら考えても、どう思い返しても理解することができなかった。

 さらに貴子にとって、もう一つ理解できない事実があった。


 価値を偽って輸入された数多くの品々のうち、その殆どは倉庫の火災で焼失したか、納品の事実そのものが確認できない状態で闇に葬られたようだ。しかし、何故か人形やぬいぐるみ、ミニカーといった玩具だけは、夫自らの指示で貴子の店に納品されていた。

 
 貿易会社を隠れ蓑に、大胆な犯罪行為を続けてきたのだ。ならば貴子の店を通じて、一体何をしようとしていたのか。
 夫への不信と、言い知れない恐怖が増幅していった。




 貴子はここまで一気に話すと、再び窓を向き涙ぐんだ。
 「きっと何か、私の店で、、、、悪いことを企んで、、いたんでしょうね」涙声がところどころ裏返る。
 
「お金を返せば、許されるとでも思ってるんですかね。私達の家族をメチャメチャにしていおいて。バカにしてますよね、ほんとに」


 静かに聞き入っていた和立だったが、ゆっくりと、力強く、貴子に言葉を返した。
 「貴子さん。それは違うよ、きっと」
 
ミラーの中で、目に涙一杯の貴子が振り向いた。頬を伝う涙に、街路灯の明かりが光る。


 「お父さんのこともあったし、そんな危険なお金を会社に残したままだと、いつか貴子さんや聡君に危害が及ぶことも、ご主人は考えていらしたんじゃないですかね。きっと。だから全てを背負いこんで、いなくなった。お父さんだって、かわいい娘を巻き込みたくなかったから、あのお店だけは残してあげたかったから、頑張って独立させたんでしょう。 おもちゃの件は、ご主人の最後の譲れない一線だったんじゃないですか? 自分が手間をかけて持ち込んだ品物が、古びた倉庫に打ち捨てられているのに耐えられなかったんだと思いますよ。だから自分が好きだったおもちゃだけは、子ども達がよろこぶ価値ある品物として送り出してあげようと、貴子さんに託したんですよ。」

 薄っぺらい同情や慰めではない。和立は貴子に繋がる人々に心から共感していた。
 「それにね、貴子さん」更に続けた。 

 「ご主人がおもちゃを見捨てちゃってお店にあのコーナーが作られなかったら、それ以前に、お父さんの会社と一緒にお店も無くなってしまっていたら、僕は貴子さんとは巡り逢わなかった。 僕は、、、みんなに感謝しなくちゃなりませんね」



 かつて夫を全否定した和立からの、全てを包み込み昇華させるかのような温もりのある言葉に、貴子は暫く呆然としていた。そして崩れるように顔を伏せ、静かに泣き続けた。


 渋滞しているのは、ここまで片側2車線だった道路が、1車線に収斂されてしまうためだ。しかし、それでも和立が通っていた頃からすれば、狭窄部分は随分貴子の住む街の方へと追いやられ、もう間も無く全線2車線で開通するところまで来ている。仮設のガードレールの向こうには、既に造成工事を終えた道路用地が広がっているのが分かる。

 悩み、憂鬱、交差点、赤信号、火曜日の休暇、やはり愛着のあるメルセデス、そして、貴子の「あれから」。
 
目の前に開けていた2車線の道だけで無く、ありとあらゆる事象が、この時この場所で貴子と解り合う為に、向き合うために収斂されていくかの如く、和立は感じていた。嗚咽こそ無いがしゃくりあげるように肩を揺らす小さな体を、優しくバックミラーから見守り続けた。





狭窄部分は抜けたが、貴子の住む街の市街地に入り、道は混雑している。

 貴子の店のあるショッピングセンターは同じ市内だが、ここからだと貴子の自宅とは違う方向になる。分かれ道となる交差点が近づくにつれ、「〇〇ショッピングセンター この先△.△km」と記された看板が、記された数字をカウントダウンさせながら数百メートル置きに続くが、ついに「ここ右折」という看板を最後に、見かけなくなった。


 「ブブブッ」と水気を失ったリヤワイパーが異音を発したことで、和立は初めて気がついた。
 朝からあれほど長く激しく振り続いた雨が、止んだ。

 ネオンや街路灯が光る路面に、傘を畳んだ人の波が行き交う。
 街の灯が明るすぎて夜空までは確認できないが、細かい霧雨すら窓ガラスに落ちてこないことからして、雲が完全に切れてきているのだろう。止む事の無い雨は無いのだ。終わることの無い憂鬱も、きっと存在しないのだ。


 一足先に、和立の心の曇りは解消されていた。
 「車検を、通そう」心に決めていた。

 この先いつまで乗り続けていられるのか、正直言って分からない。それでも可能な限り、付き合っていこうと思う。あれほど気に入って、苦労をして自分のものにしたんじゃないか。
 いろいろ悩みはしたけど、この先も愛車と付き合っていけるのか否か、熟考するために必要な期間だったのだ。そして新しい気持ちで向き合うための「三度目の節目」なのだ。
 それに、果たされていない約束が和立の愛車には残されてる。聡も、きっとそれを覚えていたから、和立の車を見つけてくれたのだろう。貴子の許しが出るかはまだ分からないが、聡の気持ちに応えるためだけでも今回の車検を通す価値はあるのだ。


 そう、貴子と向き合う節目も、これで三度目だ。
 ミニカーを買いに訪れてはじめて会話した日、貴子と初めて昼食を共にした日、そして、雨に濡れた貴子と聡を再び愛車に迎え入れることのできた、今日。
 神や仏といった類の存在を信じない和立であったが、三たび愛する女性に引き逢わせてくれた奇跡と言っていい偶然に、気持ちが動かずにはいられなかった。
 これまで生きてきた道程に、かつて犯した取り返しのつかない過ちに、そして貴子への想いに、改めて向き合う機会を与えられたのだと、神ならぬ仏ならぬ何者かに、心の中で礼を述べた。

 市街地を抜け、住宅が道の両脇を固め始める頃には、貴子も顔を上げ、涙に流れた化粧を整え始めた。バックミラーの中で形作られるその表情は、既に再会した当初のものではない。和立の気持ちの上でそう見えるのか、貴子の表情そのものが変わったのか。恐らくは、その両方なのだろう。
 聡も家に近づいているのが本能で分かったのか、寝惚け眼を和立と貴子と、交互に向けている。


 「和立さん」

 快活さは失わないまま、落ち着きを増した声で貴子が語りかけた。
 「今日は、とても助かりました。 送り届けて貰ったのも、そうなんですけど。 和立さんが、あの時のままで居てくれて、とってもいいお話を聞かせてくれて。ほんとに勇気付けられましたわ」
 「そんな、いい話だなんて」和立は苦笑いしたが、貴子は真剣に、その後を続けた。
 「あれから、とっても苦しいことばかりで。 でも誰にも頼ることができなくて。 でもね、私の一人相撲だったんですね。 こんなに、みんなに心配をかけて、迷惑をかけて、それでも気付かなくて、ダメですね、ほんとに。立ち直っていくしか、道は無いのに」

 貴子の呟きを、車中で耳にした事実だけで全て理解できた訳ではなかったが、それでも何か取っ掛かりを得たかのようなその口ぶりが、嬉しかった。
 いや、むしろ感謝しなくてはいけないのは自分じゃないかと、和立は思い返した。貴子との数時間で、このところの頭の周りを取巻いて離れなかった悩みが全て解決したではないか。過ちは過ちとしても、純粋な部分で貴子への想いは伝わっていたではないか。それが判っただけでも、長い時間と気持ちの空白が埋められていくのを感じていた。
 苦笑いは、心からの笑顔に変わった。



 「人間ね、必死な時ってそんなもんです。気にしない方が、いいですよ。それにね、聡君がいるんだし、一人ぼっちじゃないでしょう」
 和立は優しく、叱咤した。

 「そう。すぐ明日から、またお店を頑張らなきゃ。 和立さん。前のようにはいかないかもしれませんが、でも、またお目に掛かれますか?」

 確かにあの時よりもやつれたとはいえ、ミラーの中の微笑みがまた、和立を捕らえた。


 胸が一杯になった。高鳴りを鎮めるのに、少し時間を要した。それでもなお、こみ上げる感情を必死に抑えて、貴子に直接返答せず、和立は聡へ話しかけた。

 「あのな、聡。キャンプの約束したこと、覚えているか」
 寝惚けている聡は、事情が呑みこめず曖昧に頷くがお構いなしに和立は続けた。
 「お母さんがいいって言ってくれたら、来週にでも連れていってやりたいんだけどな。。。。だけど、この車が車検なんだ。。。。。だからな、車検から帰ってくる来月には、きっと連れていってやるからな」

 初冬になりなんとする来月は、きっと寒くてキャンプなんかしていられないだろう。子どもに車検なんて言っても、理解なんかできないだろう。それでも、和立は約束をせずにいられなかった。いや、果たせなかった約束の履行を、誓わずにはいられなかった。


 以前と変わらぬ佇まいを見せる貴子の自宅の前で、車を止めた。
  貴子は荷物をまとめて先に降りる。聡は、またしても降り辛そうに、座面に手をつきながら後ろ向きに脚を地に付けた。それでも、以前は貴子に抱きかかえられていたのだから、それだけ聡も成長したということなのだろう。
 
 暫く忘れ去っていた母子が車を降りる光景を、何も言わず見据えたまま、和立は懐かしさと感慨が入り雑じったほの温かさに、浸っていた。

 玄関の暗闇に溶け込んだ貴子が、電灯の明かりと共に再び和立の許へ駆け寄ってくる。抱えていた荷物と共に、背負い込まされていた暗い影をも玄関先に置いてきたかのように、貴子は明るい表情を見せた。
 「和立さんの、、、」といいかけて、貴子は少し逡巡し、少し頬を赤らめて意を決したように言いなおした。
 「まーちゃんの返事を、まだおしえてもらってなかった。また、逢えますか?」

 もう二度と、この心から感じる温もりを、手放したくない。
 さりとて焦りも苛立ちも、誰かを貶めて自分をアッピールする必要も、ない。

 「うーん、そうだな。ちょっと時間を下さい」
 想定外の返事だったのか、貴子は少しばかり不思議そうな表情を浮かべて首を傾けた。

 「聡に言ったとおり、車検が済んだら、またここへ遊びに来ます。それまでちょっと、待っててください。またこのクルマで、逢いにきますから。それとも、こんな古いクルマじゃカッコ悪いですか?」

 そういうことだったのかと得心して、貴子は笑顔を返してきた。
 「いいえ、まーちゃんといったら、やっぱりこのクルマだもの。大事にしようよ!」

 三度目の決心は、もう揺るがない。
 ガラスを開け放ったメルセデスのドア越しに向かい合った二人は、静かにお互いの顔を重ねた。





























「三度目の、車検」   完


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