No.123 Carving's Report 「2002モデルドアミラー交換レポート」その1

98モデルのコネクターのオスとメスと、コネクターに差し込まれているピンを
そのまま流用する方法を紹介しています。

1)まずは、ドアミラー室内側の内装を外します。人差し指で示す大きなフック、そこと中指で示すツメで固定されています。上端を手前に引っ張れば外れます。

2)内張りを外すと、青いコネクターが見えます。ドアミラー基部は3本のネジで固定されています。指先はその内の2本を示します。
3)02ドアミラー内面です。左の二つの裸の端子はヒーター、右の黒いトンネル状端子は自動防眩の端子と思われます。自動防眩は、ルームミラーのセンサーで通電しますが、98モデルへの取り付けではこの端子は使いません。
4)ドアミラーカバーの内面です。LEDのウインカー裏面が見えます。ダンボの耳のような形状から、セダンタイプにスリムな形状になりました。
5)ドアミラー本体です。指で支えている端子がミラーへつながります。この写真は、格納した状態です。右側の三角のボディー色の塗装部分がボディー右側に固定されます。
6)指でつまんでいる黒い02ドアミラーのコネクター(16穴)からピンを外します。ピンを外すには、親指部分のカバーをめくります。外す前に、必ずコネクターの番号をコードに書いておきます。番号を記録しておかないと、配線が全て黒のため、コードをどこにつなぐのかが分からなくなります。黒いコードの先に付いているピンは、02コネクターに差し込まれていたピンです。このピン付け根部分で切断し、その先に98の(ドアミラー側)ピン付きコードをハンダ付けします。

7)98ドアミラーと02ドアミラーの大きさは、これだけ違います。青みがかった98から、茶色い02と言う印象ですが、サイズダウンによる死角は、それほど感じませんでしたが、色の違いの方に慣れが必要でした。セダンのドアミラーよりは若干大きい感じです。

8)98コネクターのドアミラー側です。このコネクターとピンとピンにつながるコードのみ利用します。写真にある色つきのコードは、ピンにくっついた状態で切断します。
真ん中のように先のとがった器具で、左側の指でつまんだコネクターの(引っ込んでいる)ツメを押し上げて、ピンを抜きます。ピンを抜いたら、ツメを再び押し込んで起きます。青いコネクターの8穴には「A」から「H」までの記号が刻印されています。

9)98のドアミラー側のピンを再利用するため、ピンにコードの付いた状態で切断し、それを02ドアミラーにハンダ付けします。ヒーター2本には98のヒーターコード(0.8のコード)を、その他には0.5のコードをハンダ付けし、熱収縮チューブで絶縁しておきます。ハンダにしたのは、配線の本数が多く、ギボシだとかさばってしまい、最終的に内張りとのクリアランスに収まりきらないからです。
ハンダ付けが終わったら、02ドアミラー本体を車両に取り付け、その後02ドアミラーと車両側のコネクターの接続に入ります。
コネクターの接続は、02ドアミラーのコードに割り振られた番号(1〜16)を、98コネクターのアルファベットに順次差し込んでいきます。差し込む配線は7本あります。02ドアミラーの数字の「1」を、98コネクターの「A」に差し込むという具合です。ウインカー配線の2本と、自動防眩の2本が残ります。

10)車両右側は02ドアミラー、左側は98ドアミラーです。ヘッドライトは02タイプです。
02ドアミラーには、メモリー対応タイプがあり、それだとm1/m2モーターへの配線が7本あるのですが、それだとヒーター配線も1本だったりして、配線が更に複雑になります。m1/m2モーターへの配線が3本の02ドアミラーがベター?です。
詳しくは磯タイヤ田中さんまで問い合わせて下さい。
ちなみに、私はドアミラー付け根の黒い樹脂部分は、磯タイヤさんにてボディー同色に塗装してもらいました。

11)仮に02ドアミラーのLEDウインカーを飾りにして、フェンダーウインカーをそのまま使うのであれば、これで終了です。
ただし、コンソールのスイッチで02ドアミラーを上下させる場合、スイッチを同一方向に動かしても、左右のミラーで逆の動きをするようです。
フェンダーウインカーを殺して、02ドアミラーウインカーを接続するのは、続編に続きます。